ビール?ワイン?「バーレイワイン」の正体とは② No Beer, No Life. その18

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バーレーワインは ボトルコンディションの醸造テクニックにより製造されています。

一次発酵が終わったビールを瓶詰めする際に生きた酵母を再び添加し、醸造所内の熟成庫で温度管理をしながらコンディションニングを行います。酵母は瓶内で活性し続けています。

これは、巷で多く出回っている単なる”酵母入り”ビールとはまったく違う物です。活性化していない酵母入りビールは時間経過とともに酵母の活性が失われてしまう為、樽詰め後短期間に飲まなければなりませんが、ボトルコンディションされた瓶の中では酵母が生き続けています。

「Barley Wine  blanc」は微かな濁りのあるライトイエローです。トップノートはオレンジや柚子のようなフルーティな香り、コリアンダーやナツメグのようなスパイシーな魅力、百合の花にも似た華やかさを感じます。口に含むとオレンジの皮やグレープフルーツを思わせるシトラス系の苦味が広がり食欲を誘います。

「Barley Wine  rouge 」はダーク・ローズレッドの色合いです。トップノートからはプラム、カシス、ブラックベリー、巨峰、といったフルーティな香り、コリアンダー、バニラ、クローブ、シナモンといったスパイス、マカデミアナッツやアーモンドといったナッツのこうばしさ、さらには白檀にも似たエキゾチックなアロマを複雑に感じ取ることが出来ます。口に含むとアロマで感じたすべてのキャラクターが融合し、わずかな酸味も加わり一段とミステリアスです。

どちらも瓶内熟成の為、エイジングが進むことにより一層豊かに華開きます。見つけたら是非試して下さい。