今回はバーレイワインについて書きます。この名前を聞くとバーレイと言われる谷で造られたワインか、バーレイという種類のぶどうを原料にしたワインと思うのが常識ですが、実はビールなのです。
ちなみにバーレイとは英語で大麦のことです。
この手の話につきものの都市伝説のようなものもいくつかあります。
フランスのワインに対抗心を燃やして、当時ぶどうの採れなかった英国で同じようなものを作ってやろうと思ったのがきっかけだとか、帝政ロシアのエカテリーナ2世が英国で作られたこのビールを愛飲していたとかいう伝説なんかもあります。
実際このタイプのビールは19世紀初頭辺りから英国ではかなり作られていたようです。それが時が経つにつれ、醸造法も洗練され、熟成にも十分な時間をかけるので、ある意味高級ビールとして飲まれるようになりました。
バーレイワインのアルコール度数は8~14%で熟成に時間をかけた、アロマの薫り高いエールとご理解いただければ間違いありません。ワイングラスにちょうどワインくらいを注ぎ、ゆっくり頂くビールです。