最初にビールを造った日本人は? No Beer, No Life. その9

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最初にビールを造った日本人は三田藩お抱えの蘭学者川本幸民という人物が1853年に試験醸造して、浅草の曹源寺で試飲が実施されたと云われています。

川本幸民は化学と物理に秀でていて、オランダ語の「化学新書」を翻訳した人物であるが、その本にビールの造り方が載っていたようです。

黒船騒ぎに揺れる幕末に、ただただビールを造ってしまった川本幸民は本当の酒好きだったのだろうと想像すると楽しくなります。

当時の状況を考えると、上面発酵のエールであった可能性が高いのあるが、ビールと云えば昨今の日本では下面発酵のラガーしか思い浮かばないのですが、日本人が初めて造ったビールがエールだったのは少々笑ってしまいます。ただし、ホップがない日本なので、苦みのないビールだったと想像します。

そして、実はこのビールを復元させようとした時代もありました。当社も「幕末のビール」復刻版を試してたいと思います。その際は、ホップの代わりにヨモギでも使いましょうか・・・。