IPAビールの秘密② No Beer, No Life. その16

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前回のIPA(インディア・ペールエール)の続きです。

18世紀末にジョージ・ホジソンという醸造家が知恵を絞り、アルコール濃度を上げて防腐効果を増進するために麦芽が普通のエールの1.5倍の麦汁を造り、更に殺菌・防腐効果を上昇させるために薬草であるホップを通常の4倍投入したエールを造り出しました。

そして万全の構えでインドに向けて送り出したのです。この試みは見事に成功し、無事インドに到着しました。ホップの量が半端でないので極めて苦いのですが、同時にフルーティーな芳香を醸し出します。

このIPAを当のイギリス人が飲んでも旨かったのでイギリス国内でも製造されることとなり19世紀には好んで飲まれるようになりました。このIPAが海を渡りアメリカに渡りアメリカ人をも魅了してしまいました。そして今、日本でも製造されるようになりました。

谷中にある「谷中ビアホール」や日本橋本町にある「アウグス・ラボキッチン」では、このビール何故か男性よりも女性に好んで飲んでいるようです。女性のほうが味へのチャレンジ精神が旺盛の様です。是非ともお試し下さい。