IPAビールの秘密① No Beer, No Life. その15

with コメントはまだありません

IPAと呼ばれる不思議な名前のビールがあります。「インディア・ペール・エール」のイニシャルを並べてIPAと読みますが、インドで造られたペールエールではありません。

前回のギネス同様にイギリス人は間接的、直接的に旨いビールを生み出すきっかけをつくってくれたのでした。

イギリスは17世紀の大航海時代にインドに進出し、最終的には植民地としてしまい軍隊をはじめとする多くのイギリス人がインドに移り住みました。そのイギリス人は何とかインドでもビールを飲みたかったのですが、当時イギリスで造られていたエールは東インド会社の輸送船の船底で揺られ灼熱の赤道を2回通過する環境ではインドに着く前にとてもじゃないが飲めるものではなくなっていたのです。

そこで18世紀末に登場したのがIPAという画期的なビールでした。インドまで無事に到着したペールエールなので「インディア・ペール・エール」と命名されました。どんな製法で造られ、どんな味なのかは次回お紹介します。