日本で初めてビールを飲んだ人は? No Beer, No Life. その8

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以前に「ビールの起源はシュメール人」と書きましたが、では「日本で初めてビールを飲んだ人は?」となると「日本で最初にラーメンを食べた人は水戸黄門である?」と同様によく分かっていないようです。

1808年の英国軍艦フェートン号がオランダ船を追って長崎出島に侵入してした事件の時に、フェートン号が積んでいたビールを長崎奉行所の役人が飲んだのが初めてであるとか、1860年に江戸幕府から米国に派遣された人間が初めて飲んだ、江戸中期にオランダ人が既に長崎に持ち込んで蘭学者たちに飲ませた、などと云われています。

想像を膨らませると、フェートン号が積んでいたいたビールはIPA(インディア・ペール・エール)であり、初めてIPAを飲んだ日本人が余りの苦さに驚き、それ以来「ビールは苦い!」と云う情報が刷り込まれたと思うのです。

では「誰が最初に日本でビールを造ったか?」となると、ほぼ解明されています。長崎出島で商館長を務めたヘンドリック・ドゥーフというオランダ人が自分でビールを造った事は間違いなさそうである。

でも当時日本ではホップが手に入らかったので、苦くないビールであったと想像しますが、動機がヨーロッパの戦乱でビールが日本に届かなくなったからだそうですので、その心意気には非常に共感してしまいます。 「最初にビールを造った日本人は?」は次回に書きます。