ラガービールが世界に急速に広まった背景について No Beer, No Life. その6

with コメントはまだありません

ラガービールが世界に急速に広まった背景は偶然の産物と云われています。

1842年チェコのピルゼンでライン河畔の麦芽、ザーツ産アロマホップ、バイエンシュテファン修道院(現ミュンヘン工科大学)の下面発酵酵母、ピルゼンの地下水(ヨーロッパでは珍しい軟水)で仕込んで長期熟成(ラガーリング)させたらこれまでにない素晴らしく美味しいビールが誕生してしまい、誕生の地に因んでピルスナーと呼ばれるようになりました。

更に19世紀後期には冷蔵技術が飛躍的に発達した結果、これまでエールしか知らなかった醸造家、ビール好きがラガーに飛びついたのが始まりで、瞬く間に世界のビール市場を席巻し、今では95%のビールがラガー(ピルスナー)となっています。ところが、この数年そのラガー天下に変化が起き始めています。それはエールの巻き返しが始まったのですが、このことは又の機会に書きます。