男女問わずな立ち飲みの良さ
『「せんべろ」の生みの親とビール』
最近、若い女性の間でも立ち飲みが広まっているようですね。
仕事帰りにジョッキ一杯の生ビールを流し込むのは、男女問わずビール好きの大好きなシチュエーション。
立ち飲みなどでは、よく「せんべろ」という言葉を使いますよね。
中島らもとお酒とビール
この「せんべろ」という言葉、「千円」で「べろべろ」に酔える酒場などの俗称で、作家の中島らもさんの「せんべろ探偵が行く」が発祥といわれています。著書の中に、1980年代ごろに著者の中島らもさんらの身内言葉が全国に広まったとも書かれています。
いずれにしましても、作家・中島らもさんが「せんべろ」の生みの親と言ってよさそうですね。
中島らもは、兵庫県尼崎市出身の作家。稀代のアウトサイダー作家とも言われています。
そば屋で飲むことが好きだったようで、エッセイ『そば屋で夜遊び』の冒頭では
「夜おそくまで開けているそば屋で酒を飲む、という変なクセがついてしまった」
と告白しているほど。
また、かなりのアルコール中毒で、アルコール性肝炎で入院したことも。
小説『今夜、すべてのバーで』は、その時の自身のエピソードをもとに書かれています。
主人公の小島はアルコール依存症。アルコール性肝炎のために入院していたのですが、ある日、病院を抜け出しそば屋へ駆け込み、天ぷらを揚げる音をつまみに、まずビールを頼むとぐいっと飲み干してしまいます。
と、これだけ読むと、中島らもはビール好きだと思いますよね。
実は彼は「ビールは酒に入らない」とエッセイ『さかだち(酒断)日記』に書いています。
とはいえ、こんな描写が書けるのですから、嫌いではなかったのではないかと、勝手に想像してしまいますね。
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