■目次
- クラフトビール開業のための基本的な費用
- 土地と建物
- 設備投資
- クラフトビール工場の内装や研修費
- 内装とデザイン
- 研修費用
- クラフトビール開業に向けて免許取得とコンサルティング
- 免許取得のためのコンサルティング費用
- 総開業費用の見積もり
- 補助金や借り入れの活用
- この記事のまとめ
- 大切なポイント
- 大切なポイント
【この記事を書いた人】
アウグスビール株式会社
取締役COO 村井 庸介
店舗併設型クラフトビール工場の立ち上げ支援を行う。 1985年生まれ。慶應義塾大学を卒業して野村総合研究所に入社。 独立後、老舗クラフトビールのアウグスビールの坂本社長と出会い、クラフトビール造りにほれ込み株主となる。
クラフトビール開業は多くのビール好きの夢ですね!
しかし、その実現には初期投資が必要となります。
このブログ記事では、クラフトビール開業にかかる費用を大解剖!
開業を検討している方に向けて、必要な開業費用を解説していきます。
1. クラフトビール開業のための基本的な費用
土地と建物
クラフトビール醸造所の設立には、まず適切な土地と建物が必要です。
この土地と建物が免許申請の前提条件となるため、開業地の選定には特に注意が必要です。
賃貸の場合も含め、この費用は開業における絶対的な必要経費となります。
土地は6坪から始められ、瓶詰めまで行う場合は10坪以上が目安です。
設備投資
醸造所の設備投資は大きな費用を占めます。
中古の設備を利用する場合、約500万円から始められる可能性がありますが、品質の高いビールを醸造するためには、新品の設備に3,000万円の投資が必要になることもあります。
更に規模を大きくすると、1億円近くなることもありますし、設備と規模の選定は重要ですね。
マイクロブルワリーの場合、大抵は3,000万円以内で始められる方が多いですよ。
2. クラフトビール工場の内装や研修費
内装とデザイン
醸造所の内装にも費用がかかりますが、この部分は計画によって大きく異なります。
シンプルなデザインであれば、比較的低コストで済む場合もありますが、特定のデザインコンセプトを追求する場合、内装費用は高額になる可能性があります。
大体500万円程度を見込んでおくと良いでしょう。
研修費用
クラフトビール醸造に必要な知識とスキルを習得するための研修も、開業前に考慮すべき重要な費用です。
研修プログラムによって料金は異なりますが、研修の修了証がないと免許が取得できませんので必須の費用です。
研修費用は20万円〜60万円を見込んでおきましょう。
3. クラフトビール開業に向けて免許取得とコンサルティング
免許取得のためのコンサルティング費用
クラフトビール醸造所の免許取得は複雑で時間がかかるプロセスです。
最短で6ヶ月で取得できますが、長くかかると1年、2年とかかってしまうこともあります。
免許取得ができないと、せっかく土地や建物を準備していても営業が開始できず、費用回収も遅れてしまいますね。
この免許をスムーズに、そして迅速に取得するためには、専門のコンサルティングサービスを利用することも良い選択です。
コンサルティング費用はそれぞれですが、100万円から500万円あたりでしょう。
総開業費用の見積もり
クラフトビール醸造所の開業には、土地や建物、設備投資、内装、研修、そして免許取得のためのコンサルティング費用など、多岐にわたる費用がかかります。
総額としては、3,000万円程度を予想しておくと良いでしょう。
補助金や借り入れの活用
クラフトビール開業には安くはない投資が必要だとわかりました。
自己投資だけでなく、補助金や銀行の借り入れを活用してスタートするのも有用です。
ブログ記事でも補助金について解説していますので、ご興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
4.この記事のまとめ
大切なポイント
クラフトビールの開業は志とともに、相応の資金計画が必要です。
具体的には、「土地、建物」そして「設備」。
「内装費」、「研修費」、そして免許取得を最短で行うためにも「コンサル費」です。
理想のクラフトビール工場を作る前には、これらの費用を綿密に計算し、補助金や借り入れも活用しながら、資金調達の方法を検討する必要があります。
この記事は、下記のYoutube動画をわかりやすくまとめたものです。
より詳しく知りたい方は元動画も併せてご覧ください。
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