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脱サラ→クラフトビールで起業はできる?

Last updated on 2024年10月12日

■目次

1. クラフトビール業界の現状

  • 日本のクラフトビール市場
  • クラフトビールの今後
  • クラフトビール業界への参入

2. 脱サラしてクラフトビール起業はできる?

  • 会社員からクラフトビール起業は可能?
  • 脱サラして起業する時の注意点

3. クラフトビール醸造所の設立と運営

  • 醸造所の設立に必要なことは?
  • 必要な設備と運営についての基本
  • 費用と計画について

4. 脱サラしてクラフトビール起業を成功させるには

  • クラフトビール起業の成功の鍵
  • 脱サラする人が気を付けるべきポイントとは



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【この記事を書いた人】

アウグスビール株式会社
取締役COO 村井 庸介

店舗併設型クラフトビール工場の立ち上げ支援を行う。
1985年生まれ。慶應義塾大学を卒業して野村総合研究所に入社。
独立後、老舗クラフトビールのアウグスビールの坂本社長と出会い、クラフトビール造りにほれ込み株主となる。



1.クラフトビール業界の現状

クラフトビール業界は、第二次ブームと言われているほど盛り上がりを見せています。

この章では、日本のクラフトビール市場の現況、今後の展望、そして業界への参入について解説していきます。


日本のクラフトビール市場

日本のクラフトビール市場は、1994年の規制緩和によって小規模なビール工場が作られるようになったことと、特徴的な香りや風味が味わえるクラフトビールはこだわりのある消費者に人気になり、地ビールブームが起きました。

一度落ち着いたブームですが、2005年頃から第二次ブームが起き始め、2023年末にはクラフトビール醸造所が800箇所を超え、今後も更なる成長が期待されています。

クラフトビールの今後

クラフトビールの人気は今後も続くと予想されています。

消費者の好みが多様化している中、クラフトビールはそのニーズに応えることができること。

また、サステナビリティや地元産の食材への関心の高まりも、クラフトビール業界の成長を後押ししています。

クラフトビール業界への参入について

業界への参入は、資金調達、設備投資、販売戦略の確立など、多くの課題が存在します。

しかし、追い風の業界なので、適切な手順でリスクを減らしながら進めていけば、消費者からの注目度も高く、成功確率も高いのがこの業界です。

最低1人から始められ、大きな工場を作る必要もないため、実は脱サラして1人で始める人も多いのです。


2.脱サラしてクラフトビール起業はできる?

「脱サラしてクラフトビール事業を始める夢」は、実現可能なのでしょうか。

この章では、会社員からクラフトビール醸造家になるための具体的なステップやヒントをお伝えしましょう。


会社員からクラフトビール起業は可能?

会社員からクラフトビール業界への転身は、適切な準備と情熱があれば十分可能です。

既に多くの成功したクラフトビール醸造所の創業者たちも、かつては全く異なる職種のサラリーマンであったことは意外と多いものです。

ビールへの深い愛情と情熱があれば、クラフトビール起業への道はスタートできます。

脱サラして起業する時の注意点

会社員からクラフトビール起業は可能ですが、もちろん注意しなければいけない点も多々あります。

  • 資金計画:
    小規模で始められるものの、土地・設備を0から用意するには初期投資が必要です。 補助金や助成金を活用することもできますが、後から給付されることが殆どのため、やはり初期投資の見積もりと計画は重要です。

  • 免許の取得とスケジューリング:
    クラフトビールを造るには、免許が必要です。 この免許の取得には、初心者だと時間がかかってしまうこともあり、その間の維持費用が余計なコストとなってしまうこともあります。 免許取得と、取得のスケジューリングは綿密に行うことが大切です。

  • 知識と経験:
    脱サラして醸造家になる場合、多くの人がビールの知識や経験が不足しています。 ビールを造るための知識と、実際に醸造の研修を受けるなど、プロの力を借りることも必要です。 お客様に高品質の美味しいビールを届けるために、必要不可欠なステップです。



3.クラフトビール醸造所の設立と運営

クラフトビール醸造所の設立は、多くのビール愛好家が夢見る冒険です。

しかし、この夢を実現するためには、計画的な準備と適切な知識が不可欠です。


醸造所の設立に必要なことは?

  • ビジネスプランの策定:
    成功への第一歩は、実現可能なビジネスプランを作成することです。
    資金計画、開業スケジューリング、市場分析、販売戦略など、事業の全体像を明確に描き出します。
    これには専門家の意見を取り入れるのも良いでしょう。

  • 免許取得要件の理解:
    醸造所を運営するためには、免許が必要になります。
    最寄りの税務署の管轄を確認し、必要な手続きを完了させましょう。
    免許を取得するためには、先に設備を整えておく必要があります。

必要な設備と運営についての基本

  • 設備投資:
    醸造装置、発酵タンクなど、高品質なビールを生産するためには適切な設備が必要です。初期投資の見積もりと、設備のメンテナンス計画を立てましょう。

  • 運営の流れ:
    日常の運営プロセス、品質管理、従業員管理など、スムーズな運営のためのシステムを計画しましょう。

費用と計画について

  • 初期投資の見積もり:
    醸造所設立にかかる費用は、選択する設備や規模によって大きく異なります。
    リアルな予算計画が成功の鍵となります。

    醸造設備も中古を購入するパターンから、高品質な新品を購入するパターンまで様々です。
    あらゆるパターンを想定し、ぴったりの案を選択しましょう。

  • 運転資金:
    起業初期の運転資金も計画に含めることが重要です。
    収益が安定するまでの間、運営を支えるための資金を確保しましょう。


4.脱サラしてクラフトビール起業を成功させるには

脱サラしてクラフトビールの世界に飛び込むには、勇気と情熱だけでなく必要なポイントを押さえておくことも重要です。
成功への道は一つではありませんが、いくつかの重要なポイントを押さえることで、夢を現実に変えることができるでしょう。


クラフトビール起業の成功の鍵

成功への鍵は、市場を理解し、自分だけのニッチを見つけることです。

どこで開業し、どんな人にクラフトビールを届けたいのかを明確にしましょう。

クラフトビール愛好家は多様性と独自性を求めています。自分のビールが市場にどのように受け入れられるか、どのように差別化できるかを考えることが重要です。

また、品質は最優先事項であり、一貫した品質のビールを提供することが、長期的な成功に不可欠です。

脱サラする人が気を付けるべきポイントとは

  • リスク管理:
    脱サラして起業することは大きなリスクを伴います。十分な準備と資金計画が必要です。

  • 法律の遵守:
    酒類の醸造には法規制があります。これらを遵守するために必要な手続きを理解し、計画に含めることが必要です。

  • 醸造家との繋がり:
    クラフトビール業界はコミュニティが密接につながっています。他の醸造家や業界関係者とのネットワークを構築することで、貴重な知識や情報を得ておきましょう。

脱サラしてクラフトビールの起業を成功させるためには、情熱だけでなく、戦略的な計画と実行が必要ですね。

適切な資金計画と免許取得計画を立て、市場のニーズを理解し、お客様に喜ばれるクラフトビールを造り、クラフトビール業界での成功を目指しましょう。

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