苦いビールが美味しくなるのは大人の証拠 No Beer, No Life. その31

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前回書きましたが、毬花は乾燥させた後、そのまま麦汁に投入されることもありますが、一般的には圧縮されてチップ状のペレットに形を変えます。 もし機会があればこのペレットをひと噛みしてみて下さい。強烈な苦味で1時間は口の中がマヒしてしまいます。将に「良薬は口に苦し」を実感出来ます。

ところで、何故幼い子供は苦味を嫌うのか? 実は、多くの毒物に苦味が含まれているので、人間に残された数少ない本能により「これは食べてはいけない!」と判断するからだそうです。しかし、苦くても毒でないものは沢山あり、「これは食べられる!」と判断するのは学習によるそうです。

身近な人間が、例えば親が苦いものを「旨い旨い」と食べていると子供も手を伸ばすようになり、それを繰り返しているうちに習慣となり、本当に旨いと感じるようになるそうです。塩辛などはいい例ですね。ビールも子供は苦手ですね、大人になる過程で、「オール」「新歓コンパ」を重ねているうちに「日本酒、焼酎、ウィスキーの一気よりはビールの方が楽だ!」ってことで、ビールが旨いと感じるようになると聞いています。

僕のバドワイザージャパン時代によく聞いた話ですが、「学生の頃はバドを飲んでいたのが社会人になると、日本の大手ビールに変節するのは、バドを飲んでいると上司に叱られるから。」だそうです。確かにバドワイザーは清涼飲料のように思われていたのも事実ですが・・・。