No Beer, No Life. その29

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「ホップが利いたビールは旨い!」「この苦みが堪らない!」「ホップの香りがいいね!」と云った評価をよく耳にします。これは前回書いたように「植物コミュニケーション」のシステムを有するホップは病原菌や昆虫や鳥から身を守る為に2つの生体防御機構を備えているからです。

(1)忌避物質として抗菌作用も備えた苦い樹脂成分。

(2)昆虫や鳥の捕食に対する警告信号を発する芳香に富んだ発揮性の香気精油成分。

しかも多数の捕食者に対抗すべく樹脂成分も香気精油成分も多種の同族体を有するため、食材としての深みのある味を形成出来ます。

 

このホップがビール造りに欠かせない理由は幾つもあります。先ずは苦味です。大人になると苦味は旨味と感じる人が大多数です。次は香りです。日本の主流ビールの「ラガー」では際立った香りが立つものが少ないので香りを楽しむ前に一気に飲み干してしまいますが、「エール」では様々なアロマが楽しめます。この香りはホップの種類によって様々ですが、フルーティーであったり、花や柑橘系、時にはスパイシーであったりします。なので、 これからはビールを口につける前に是非しばらくは香りを楽しんでみて下さい。

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