ラガービールの起源については以前に書いた通りですが、日本ではラガービールと云えばかつては「熱処理しているビール」の代名詞となっていました。
では、「熱処理していないビールは?」となると酵母が生きているビール「生ビール」と呼んでいました。今から35年ほど前に「壜入り生ビール」いわゆる「壜生(びんなま)」が登場すると、生ビール論争が勃発するのであるが、「マイクロフィルターで酵母をろ過しても、熱処理していないので生ビール」派と「無ろ過生ビール」派が喧々諤々と議論した時代がありました。
では、「ラガービールはどうなったの?」となると、「熟成させたビール」と変貌してしまいました。 マーケティングのための差別化によって、「生ビールは新鮮なビール」となり「刺身を好む日本人には最適!」の表現となったのです。
では、「本当に旨いビールは?」となると、嗜好の差はあっても、やはり「酵母が生きている樽出し生ビール」が旨いと確信しています。
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